[ドバイ 4日 ロイター] - イランのアラクチ外務次官は4日、向こう4カ月に石油販売で150億ドルを得られた場合にのみ、核合意に復帰することを確認した。ファルス通信が伝えた。

フランスは、イランが2015年の核合意に完全復帰すれば、年末までに約150億ドルの信用供与枠を設定することを提案した。

ファルス通信によると、アラクチ外務次官は「われわれの核合意完全履行への復帰は4カ月の期間に150億ドルを受け取ることにかかっている。さもなければイランのコミットメント低下プロセスは続く」と指摘。

「欧州はイランから石油を購入しなければならない、もしくはイランの石油収入に裏打ちされた信用供与枠として、販売する石油相当分をイランに提供しなければならない。これはある意味で石油の事前販売だ」と述べた。

ただ同次官は、イランと核合意パートナー国との間には将来の協議の議題を巡り依然として「深刻な意見の相違」があると語った。