[ニューヨーク 3日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、主要6通貨に対するドル指数がほぼ変わらず。米中貿易摩擦や英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)を巡る懸念から安全資産としてのドルが買われ、ドル指数は一時約2年ぶりの高値を付ける場面も見られた。ただその後はさえない指標が重しとなり、伸び悩んだ。

8月の米供給管理協会(ISM)製造業景気指数は49.1と、前月の51.2から低下し、2016年8月以来初めて景気拡大・縮小の節目となる50を割り込んだ。

指標を受け、10年債利回り<US10YT=RR>は2016年7月以来の水準に低下した。

ブルームバーグは、中国と米国の政府高官が9月に予定する通商協議の日程を巡り合意できないでいると報じた。また 英議会では3日、与党・保守党のフィリップ・リー議員が離党し、親欧州連合(EU)派の自由民主党に移籍した。これを受け、ジョンソン首相率いる与党は議会下院の過半数を失った。

ドル指数<.DXY>は0.05%高の98.964。一時99.37と17年5月以来の高値を付けた。

ユーロ/ドル<EUR=>は一時2年4カ月ぶりの安値を付けたが、その後は安定し、1.0966ドルとほぼ変わらず。金融市場は8割以上の確率で欧州中央銀行(ECB)が来週の理事会で0.20%利下げすると予想している。

ドル/円<JPY=>は0.2%安の106.045円。ドル/スイスフラン<CHF=>は0.3%安の0.98745フラン。ポンド/ドル<GBP=> <GBP=D3>は0.22%高の1.209ドル。

ドル/円 NY終値 105.92/105.96

始値 106.17

高値 106.30

安値 105.75

ユーロ/ドル NY終値 1.0972/1.0976

始値 1.0936

高値 1.0978

安値 1.0928