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予防医療は人生のリターンを高めるのか?
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予後予測というのは、記事で表現される以上にとても複雑なプロセスです。

紹介される研究は、抗がん剤などを行わず緩和ケアのみを行うことになった患者さんを対象としたものだと思います。すでに緩和ケアのみになったがんや心不全などの患者さんに対しては、余命を比較的正確に予測するモデルがすでに複数開発されています。

過去には、余命は知りたくないのでは、悲しみを与えるだけではないかと配慮されて患者さんに余命が隠されることもありましたが、数多くの研究がそれを否定する結果を示しました。終末期の大部分の患者さんが、余命を知った方が満足して残りの時間を過ごせることが明らかになっています。

しかし、現在進行形で治療を行なっている方はこの限りではありません。そのような方には、そもそも生存確率を8割の正確性で予測する方法論が存在しません。現代の医療は、信じられないような効果を持った新薬が月単位で登場してくる世界です。いままで手に入らなかった薬により、予想より10年単位で余命が延長する方から、全く薬が効かないという方まで、これまで以上に余命に大きなばらつきが生まれています。もはやそもそも余命を推測することすら憚られるほどです。

ゲノム解析による予後予測の研究と、薬剤開発の波のイタチごっこというようなイメージです。医療の世界は、5年もすれば常識がまるで変わってしまうこともあるという世界ですから、5年前の、あと5年というのはもはや全く通じない世界といっても過言ではありません。現代の医療の進歩の中で、正確な余命の予測というのは、それほど難しいのです。
余命って、患者本人の生きることに対する気力でかなり左右されると思います。

私の父は、余命3カ月程度と言われて、自宅で緩和ケアをしてもらうつもりで退院しましたが、退院後1週間で寝ている間に穏やかに亡くなりました。
退院時に、心臓が弱っているのであり得るストーリーとして聞かされていた最後の迎え方でした。

けれども、父が眠るように亡くなったのは、その2日前に私が看病疲れで血圧が上がり鼻血が出たのが引き金だったと思います。私が疲れで鼻血が出たと訪問看護師さんに聞いて、父は、私の為に救急車を呼んでくれ!と叫んだそうです。
亡くなったのは、その2日後。その間の2日間は、私は父にずっと寄り添いました。父の死顔が穏やかで、周りはびっくりしていました。
こういうデータは助かります。
実際に一般の人が知りたいのは、現在の健康状態を例えば3年続けた場合に、その後の人生がどのようなカスケードを描いていくのかという確率的シナリオではないかと思います。そのあたり、おそらくすでにデータはあると思うので、うまいプレゼンテーションを個々人に合わせてできると良いと考えます。
予後予測は様々なモデルがあり、その正確性も改めて検討されてまずまずな結果を出してはいますが、やはり1人1人の予後を予測することは難しいと感じます。
例えば99%の確率で1か月で亡くなると予測されたとしたらどうでしょう。そんな単純な話ではありませんが、1%は1年生きるのかもしれませんし、1%は1週間で亡くなるかもしれません。99%が1か月と聞くと±1週間くらいだと思いませんか?

さらに予後を伝えるのは非常に難しいことです。

「告知」のエビデンスがあるのは山田さんのコメントされている通りですが、「実際の告知」において医師は患者や患者の家族に最大5倍くらい長い予後を告知してしまっているというデータもあります。

やはりバッドニュースを伝えることにおいては医師にとっても難しいことなのです。

この伝え方についてもいくつかガイドラインのようなものがありますが、簡単にまとめると「以後も責任を持って、できる限りの治療をしていくこと」、つまり、我々医療者は最期まで生存期間だけでなくQOLにおいても最大限の結果が得られるように努力し続けることとともに伝えるということが書かれています。

そういった「寄り添う姿勢」が重要と考えてはいますが、医師からの告知にそれは必要であるものの、AIやアプリなどからの告知ではどうなのでしょう。

余命を知るという「告知」の状況のなかで、「余命だけを知る」ということは実際にあまりないのですが、部分的とはいえ緩和ケアに携わるものとしては色々思うことのある記事でした。

聞きたくても聞きたくなくても、自分がどういうことを大切にしたい人なのかを考える機会を持ってもらえると良いように思います。
それは終末期医療に限らず、日々を大切にするという意味でも良いかもしれません。
これは、がん緩和ケアの状況の方についてで、
記事タイトルからの想起するイメージとは異なるように思います。

山田先生メッセージにありますように、
このような状況の人々はむしろタイミングを知りたいとのこと。
一方、治療についてはどんどん進化するもので、
知る知らない以前、と認識しました。
現在の日経新聞電子版のトップ。機器やツールの進化で色々なことがわかる様になり、興味深いとともに怖さもあります。
“今”を精一杯楽しむ。ただそれだけです。

なんとなくじゃなく、精一杯。
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