【黒船】掃除機の「ヒット請負人」が日本にカムバックした理由

2019/9/4
掃除機業界は今、コードレスタイプのスティック型が全盛だ。全体の市場規模が減少傾向の中、唯一伸びているのがスティック型の製品である。
出典「販売実績を基に推計した国内市場規模データ/GfK Japan調べ」
スティック市場をけん引するのは言わずと知れた英ダイソンや、北欧デザインで根強い人気を誇るスウェーデンの老舗家電メーカー、エレクトロラックスという海外勢だ。
この2強を、最初に日本に普及させたのは実は同じ人物だということをご存じだろうか。
ゴードン・トム、66歳。誰よりも日本の掃除機業界を熟知する、掃除機の「ヒット請負人」だ。
そんなゴードン氏が、約10年ぶりに日本に舞い戻り、新たな掃除機を普及させるべく昨年から動き出している。
次のブランドは北米で「ダイソンキラー」と呼ばれているアメリカのシャークニンジャだ。
ゴードン氏の魂に再び火を付けたシャークニンジャの掃除機とは一体どんな代物なのか。NewsPicks編集部はゴードン氏を直撃した。
ゴードン・トム シャークニンジャ株式会社社長。ダイソンジャパン、エレクトロラックスジャパンなどの社長を歴任し、日本における海外メーカー掃除機やコードレススティック掃除機というジャンル確立の第一人者となる。日本在住歴は20年を超え、2018年より現職。

外交官から掃除機の「ヒット請負人」に

──ゴードンさんが掃除機のヒット請負人と呼ばれるようになったいきさつを教えてください。