【3分解説】トヨタ・スズキが資本提携に込めた「狙い」
NewsPicks編集部
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大切なポイントは、サラリーマン社長時代のトヨタは3代に渡ってスズキを潰そうとし続けた。自工会の権力とダイハツという刺客を使って。
スズキは海外のパートナーに逃げ込むしかすべはなく、GM、VWと迷走し続けけたのである。VWとの死闘から生還した時、トヨタは創業家の時代に戻っていた。そんな運命的な背景を持った提携だ。友好的かつ対等の精神で向き合おうとしている。
章男社長時代はいいのだが、創業家以外の経営者に変わった時、再び牙を剥きかねないのがトヨタである。3年前に業務提携に合意して以来、すでに協業をスタートさせているトヨタとスズキ。
それだけに「資本提携」を発表した今回は2016年と違って記者会見も開かれませんでした。
このニュースの裏側にはスズキが創業以来進んできた道に由来する「強み」や「弱み」、それに自動車業界の大変革を生き抜こうとするトヨタの必死な姿があります。
それぞれの狙いやメリット、今後の注目点などを3分で理解できるスライドにまとめましたので、週の初めにぜひ!良くも悪くもスズキは鈴木修会長カリスマの元、事業の方向性を決めてきました。トヨタとの資本提携は、その点で修会長にとって「総仕上げ」と言った意味合いが込められていると思います。
今後はトヨタとの結びつきをテコに、嫡男である俊宏社長が提携効果によって、未来のスズキ生き残りを確かなものにできるかどうかがカギになります。先日も書いたようにダイハツとスズキをグループ内に抱え込むことで、軽自動車規格の廃止も加速すると思います。