[29日 ロイター] - 米アマゾン・ドット・コム<AMZN.O>は29日、同社のウェブサイトで「自殺」について検索した顧客に電話相談サービスの利用を促す方針であることをロイターに明らかにした。

今後数週間以内に、「自殺」関連の語句を検索した顧客には、商品の詳細説明ページに電話相談サービスの情報が加えられ、自殺予防団体による支援を無料で受けられることが伝えられるという。

こうしたメッセージが米国と英国では来週から、関連する書籍について詳しく説明したページに、こうした案内が加えられる。

アマゾンの米国版ウェブサイトで先週、「自殺」を検索した結果、自殺キットや輪の付いた縄が表示された。インド版サイトでは検索結果に睡眠薬、殺虫剤のほか、自殺方法に関する書籍が含まれていた。

アマゾンは、販売業者が禁止された商品や違法な商品を気付かれないように操作することが可能な状況下で、拡大する通販市場を監視する課題に直面している。

同社は自殺に関する書籍や輪の付いた縄について、掲載が判明した場合には削除。販売業者には、自殺を促したり美化する商品の販売を禁止している。

アルファベット<GOOGL.O>傘下のグーグル、フェイスブック<FB.O>、ツイッター<TWTR.N>の各社は既に、「自殺」の語句を含めて検索した利用者に電話相談サービスを案内している。

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