「今の東京は優しくない」。障害を持つクリエーターが語る、社会の変え方
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ことし初めてロンドンに行ったんですが、エレベーター・エスカレーターは少ないし、地下鉄に冷房はないし、道もしょっちゅう工事中だしボコボコだし……と、「これでよく大英帝国なんて言うなぁ」というインフラ具合でした。
しかしその分、狭い道を譲ってくれたり、スーツケースを持って階段上がるのを助けてくれる率はすごかったです。
在住の先輩が「不便なのをみんなのジェントルマンシップで乗り切ってる街や」と言ってたけど、本当にそうでした。
それを目の当たりにして、ハード面が整備されると、案外それに頼って街のやさしさは減ってしまうのかなぁ…なんて思ってしまいました。私のいるフィリピンにもたくさんの障害者がいますが、物質的には日本ほど恵まれていません。しかし、周りの目は優しいので、障害者が生きづらく感じることは日本より少ないかもしれません。
ハードの進歩も必要でしょうが、最後は周りの心だと思います。