ソニー、オリンパスの全株式を売却 自社株買いに応募
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ソニーがオリンパスの株を買ったのは2012年、株価は1454円でした。その後株式を4分割しているので、このコストは363.5円。ソニーの売却価格は1165円になりますので、ざっと3.2倍になりました。良い株式投資だったと思います。
今となっては、ソニーとしてはオリンパスの内視鏡(とカメラ)への撮像素子の販売が継続できれば良いでしょうし、オリンパスもそれを期待していると思いますが、ソニーとオリンパスとの関係は過去非常にビジネスライクでしたので、資本関係のなくなった後の業務提携の実がどうなるのか興味ふかいです。医療JVはどうなるのでしょうかね。ソニーのB2B部門の内情として、ここ2年ぐらいで他部門のエース人材がメディカル部門にどんどん集められているし、新卒の優秀な若者の配属も多いです。薬事法への対応も着実に進んでいます。
ソニーからすると法規や販路に対するオリンパスの貢献は非常に大きいし、一方でオリンパスとしてはイメージングを中心とした先端の映像信号処理技術を得られています。
「最近は目立った成果がない」という声もありますが、裏を返せばそんなお飾りのプレスリリースをするまでもなくビジネスの現場への浸透が進んでいるとも言えます。仕込みがひと段落して収穫のはじまり、というフェーズでしょうか。ポジティブなニュースだと感じました。
追記) 内視鏡といってもさまざまで、JVのSOMEDが手がけているのは腹腔鏡手術等に使われる硬性内視鏡と周辺のシステム製品です。オリンパス、SOMED、ソニー本体できっちりと線引きされた製品の棲み分けがあって結構複雑なんです。ライフサイエンス系はソニー本体だったり。
https://business.nikkei.com/atcl/report/15/110879/101700750/椎名さんがコメントされているようにリターンは出ている。
ただやはりメディカルで柱ができていたら、今の利益が出ている状態がさらに強くなっていた。その意味で、本来期待されていたシナジーを作れなかったというのは残念ではある。
まぁでもリターンが出ているものはエグジットもしやすい。