首相、アフリカ開発で中国けん制 「相手国が借金漬け」と指摘
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中国だけではなく、援助という手段で影響力を及ぼそうとす外交手段は多くの先進国が行なっている。但し、過剰債務によりデフォルトをしてしまうと経済的な影響力から法的な影響力に力関係が変わってくる。
具体的にはデフォルト状態になると担保権の執行を通じて港湾、空港等の軍事上重要な資産を合法的に差し押さえることができる。つまり、いつでも担保権を執行できる状態にした資産を多く持っていれば、商業的に自国に有利な運営ができ、有事の際にはそれらの資産の軍事的な活用が可能となる。
借入国は、国家主権を主張して、資産の差し押さえに抵抗することは考えられるが、通常のプロジェクトでは国家が契約書上、この様な主権の主張に制限があることも多い(Waiver of sovereign immunity = 主権免除の放棄)。
もう一点問題なのは、特定国からの借金が過大になると、他の国や国際機関が、特定国への返済のみに融資したお金が使われることを恐れて融資に過渡に慎重になることである。