[エバレット(米ワシントン州) 27日 ロイター] - 米航空機大手ボーイング<BA.N>のデニス・マレンバーグ最高経営責任者(CEO)は27日、ロイターに対し、旅客機737MAXが運航停止となった影響で、航空機サービス産業における買収の手を緩めることはないと述べた。

同社は航空機の部品、改修、保守、分析などを手掛ける「グローバル・サービス」部門を2年前に始動し、他社の買収を通じて同部門を拡大してきた。この事業は利益率が高く、競合するエアバス<AIR.PA>も力を入れている。

マレンバーグ氏は「当社にはMAXの問題を管理できる財務能力があり、将来に向けた投資を続けていく」と述べた。

MAXは墜落事故を起こして運航停止となったが、ボーイングは早ければ10月の運航再開を目指すとしてソフトウエアの修正を進めている。

マレンバーグ氏は、約560機で新たなソフトの搭載を完了したと説明。「引き続き第4・四半期の早い段階での運航再開を想定している。その日程に沿って進んでいる」と述べた。

サービス部門については、昨年約170億ドルだった売上高を10年で500億ドルに増やす方針を示した。