トヨタ自動車とスズキが資本提携へ
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ついに資本提携。インドを始めとするアジア市場に強いスズキと組むことで、欧米で進む合従連衡に対抗していく構えにみえます。
CASE時代に向けて、莫大な投資が必要となる中、ある程度規模の追求は避けられない動きですし、スズキのような規模のプレイヤには生き残りに向けて必須の動きだと思います。
一方で、トヨタに関してはダイハツとの棲み分けも意識する必要がありそうです。もともと軽市場で争ってきた2社ですので、どのような座組を想定しているのかが気になります。待たされたといういう感じだ。上手く合意に至ってホッとしている。来年は創業100年、修会長は満90歳。この資本提携が大きな区切りとなるだろう。スズキにとって大きな前進だ!
ただ、ダイハツのことも忘れないでほしい。
追記:業務提携から資本提携へ発展させることはスズキにとっては強い希望であった。しかし、トヨタは業務提携の実績作りを優先させ、機が熟すタイミングを計っていたと思う。既に、インドから中東・アフリカはスズキがホームでトヨタはアウェイとする整理もついている。ダイハツはDNGAをもって、日本と東南アジアでトヨタグループのスモールカーの中核担う。当面はスズキとダイハツは棲み分けである。その先は、、、実力次第だろう。規定線ではあるが、ようやく決着がついたかという印象。
トヨタは5%を960億円で取得(後述のGMやVWのときはたしか2割くらいだったと思う)。スズキの480億円でトヨタ株取得は今の時価総額だと0.2%ほどの保有比率となる。
なお16時10分現在では開示はまだない。
トヨタとスズキは、2016年10月に業務提携に向けた検討を開始した(①)。2016年1月にも報道があったがその時は否定(②)。
元の文脈としては、スズキは金融危機まではGMと提携していて、その後自社株買い→VWと業務資本提携したが、乗っ取りの危険を感じ、長く交渉をして別れた。一方でトヨタはジワジワと国内の日産・ホンダ以外のメーカーと次々と業務資本提携を広げていて、マツダ・スズキという残っていた2社とはここ数年関係を深めていた。
持ち合い検討は2017年1月には報道されていた(③)が、まずは業務提携から具体化していっていった。④に両社の各種提携の具体とタイミングをまとめたが、大きくはインドやEV/HV回り。
またトヨタと提携したことで、スズキとしてもインドに集中するという意思決定になっていったのだと思い、2018年8月には中国合弁を解消している(⑤)。
①https://newspicks.com/news/1828973
②https://newspicks.com/news/1364138
③https://newspicks.com/news/2044562
④https://newspicks.com/news/3759369
⑤https://newspicks.com/news/3264870