【解説】メルカリ台頭がもたらす「リサイクルショップ暗黒時代」

2019/8/29
メルカリなどフリーマーケット(フリマ)アプリの台頭が中心となり、急速に拡大しているリユース市場。経済産業省によると、フリマアプリの推定市場規模は6392億円(2018年)。
アプリが世に出始めた2012年ごろから、わずか5年あまりで急成長を見せており、今後もさらなる拡大が見込まれている。
(写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ)
その一方で、苦しい経営を強いられているのが、リサイクルショップなどの「中古品販売業者」だ。倒産数は2015年から増加を続け、18年には過去最大の38件が倒産した。
スマートフォンが普及し、インターネットでの売買が本格化する中、リアル店舗の「リサイクルショップ」が生き残る道はあるのだろうか。
実際の倒産例を見ながら、考えていこう。

中古品業者は「静かに沈む」

「中古品販売業者」の倒産件数は2015年以降、3年連続で増加。上述したように昨年の38件は過去最高だ。