大学共通テスト記述式 「大学生が採点かも」「自己採点できない」に悲鳴
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注目のコメント
記事で紹介されている駒形先生は、自分の高校3年生時の現代文の先生でした。
授業や夏期講習で記述問題の解説をする際には、とても独特の手法を取っていたことを思い出します。
というのも、解答を提示する前に、希望する生徒全員に自分が考えた解答をずらっと書かせるんですよ、黒板に。
そして、全員の解答を比較しながら、「この解答はいいね」とか「この要素が書けているのはすごい」とかコメントをしながら採点していくんです。
生徒からしてみると、自分の解答とみんなの解答をまとめて眺めて自分にない視点を盗めますし、なによりその場ですぐに先生から直接コメントをもらえるのは嬉しいですよね。
更に駒形先生の素敵なところは、テキストについてくる模範解答だけではなくて、ご自身で実際に解いてみた解答も必ず用意してくださるところ。
時に模範解答とは全く異なる内容になることもあり、多様な答え方が存在しうる記述問題の妙を感じたものです。
そんなこんなで国語の受験勉強が楽しくてしょうがなくて、駒形先生の授業が毎回とても楽しみでした。
自分が某予備校主催の全国模試の国語で全国1位を取れたのも、駒形先生の指導に依るところが大きかったと思っています。
そして、そんな駒形先生がおっしゃる「作問者の想定を超える解答は、評価されるどころか誤答と判断されるリスクもある」という一言に、非常な重みを感じます。サンプル(※)を息抜きにちょこっと見てみましたが,記述式問題をわざわざ入れる意味が良く分かりませんでした・・。
※ 大学入試センターのHPより。
https://www.dnc.ac.jp/daigakunyugakukibousyagakuryokuhyoka_test/pre-test_h30_1111.html
今までと同様に,大学が個別に記述式の問題を課せば十分で,共通試験に中途半端にちょこっとだけ記述式入れる意味が分からないというのが率直な感想です。
「人手不足!」とか「働き方改革!」とか言われてる時代に,なぜ数十万人も受験する試験でひと手間増やしてしまうのか・・。
ついでに気付いたのですが,共通テストでは「イギリス英語」も使用する場合があるみたいですね(※)。
高校生に無理にイギリス英語を教えずに,アメリカ英語をがっちり固めてからイギリス英語に触れた方が良いと思うのですが・・。大きな違いはないですが,だからこそ余計に混同しやすい気がするんですよね。
※ https://www.dnc.ac.jp/news/20190823-03.html
いつの時代も,受験生は大変ですね・・。
この手の改革って,肝心の受験生の声がほぼ反映されず,主役であるはずの受験生が置き去りなのもどうかなあと思ってしまいます。要するに、今度の教育改革は"文科省の文科省による文科省の為の"教育改革なのです。だって、人民の意見なんて、一つも聞いてくれてないわけてす。共通テストの国語に記述式なんて、誰も望んでないのです。
数学はやはり偉い先生方が、今度はやめとけと言われたのでしょう。国語は御用学者先生方が、"絶対、精神力でやり抜くんだ" と言ったんでしょうか?
もうここまでくれば、精神力で教育改革をやり抜く、文科省。
まるで、戦前の陸軍省みたい。