[エバレット(米ワシントン州) 27日 ロイター] - 米ボーイング<BA.N>のミュレンバーグ最高経営責任者(CEO)は27日、ロイターとのインタビューで、米中両国が通商協議で合意できれば中国からの受注が見込めるとの期待を示した。一方で、両国がいつ合意できるかを予測するのは難しいと述べた。

同CEOは「厳しい状況だが、双方の利益を考えると最終的に解決策をみつけることができると思う。われわれの航空機事業が最終的な解決策の一部となる」と説明した。「通商問題が解決すれば、航空機の受注にも恩恵をもたらす」とし、健全な航空宇宙産業は両国の利益になると指摘した。

ボーイングが昨年製造したジェット旅客機は、4機中約1機が中国に引き渡された。同社は、中国では今後20年間に7700機の新しい航空機需要が見込め、その規模は1兆2000億ドル相当になると予想している。

同CEOは「中国はここ1年、1年半ほど、航空機を発注していない。累積需要の兆しがあり、航空機へのニーズは実際にある」と説明した。