「京都芸大」2つに?造形芸大が名称変更「市立」は訴訟辞さず
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母校(京都市立芸術大学のほう)です。関東圏の方や美術に興味のない方にはピンとこないかもしれない話題ですが。
母校は「京芸」「京都芸大」と呼ばれ、前身から考えると東京藝術大学いわゆる「藝大」よりも古い歴史を持っています。様々な作家を輩出し、今も輩出している大学。手前味噌で恐縮ではありますが美大においては名門です。
京都造形芸術大学は京都や関西では「京造」「造形大」と呼ばれ、新しい大学ですが近年発展目覚ましい大学。ブランディングにも力を入れていたり、教員にもタレントが揃っていて、若い作家の輩出も進み、その経営力は素直に凄いと思います。
かたや我が母校はほほんとした、アカデミズムがいい意味でも悪い意味でも残っている市立のところなので、ブランディングはド下手。でもその沿革や作家の輩出実績からも、関西圏美術周りで定着している「京芸」(追記:「京都芸大も」)という略称にそれなりに誇りと愛着を持っているし、美術界においてはまだまだ名の通っている略称であると言えます。少数精鋭の大学なので、母校愛も比較的強いです。
そのような状況下、「京都造形芸術大学→京都芸術大学」となった場合には、略称は運営が主張する「瓜芸」ではなく「京芸」に自然となってしまう可能性が高い。
https://www.kyoto-art.ac.jp/info/pdf/granddesign2030.pdf
意図的にその略称の持つ力を剽窃し自身の大学のブランド力にスライドさせようとしているのではないか、、という憶測がSNSなどでの反発の理由の一つです。
京芸公式コメントはこちら
https://www.kcua.ac.jp/20190828_comment/
京造在校生や卒業生の方からも、近年進行形でブランド化されてきた「京造」に愛着や誇りが芽生えているであろう中でのこのややこしい大学名改称に反発を覚えておられるようで、Change.orgでの反対署名は京造側からのアクションとしておこっています。
以上現場からのレポートでした。
※追記「京芸」以上に「京都芸大」の略称の方がより広範な問題を孕みそう(具体的には「東京藝大」との関係性、関東と関西の意識ギャップ)なので追記しておきました。