[香港 27日 ロイター] - 香港の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は27日、反政府デモで暴力が一段と深刻化しているとの認識を示した。

25日にデモがエスカレートし、レンガを投げるデモ隊に対して警察は放水車を投入したり催涙ガスを使って強制排除に乗り出して以降、林鄭行政長官が公の場で発言するのは初めて。

中国共産党は暴力の鎮圧に強硬措置を取る可能性があると警告しているが、林鄭行政長官は香港政府が自ら混乱を処理することができるとの自信を示した上で、対話の土台を築くことをあきらめないと表明した。

ただ、デモ隊の要求項目の1つである、香港危機に対する独立調査の開始については時期が適切ではないとした。