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最近Newspicksでも特集の多い、遺伝子編集技術を活用した研究として好例と思います。

今回は複数の遺伝子をグループで欠損させたマウスをつかった報告で、関連遺伝子の個別機能だけではなく、遺伝子間における様々な相補的役割もあきらかになったと推察されます。一昔前なら、同時に何個も遺伝子を正確に欠損させたマウスを得るのは、世代間交配を繰り返し行う骨の折れる作業でした。(大雑把に表現するとやっとこさ作った遺伝子Aを潰したマウスと遺伝子Bを潰したマウスから子供を産ませる。のような作業と遺伝子チェック、選別の繰り返しです。)

こちらの研究室では主に精子側の挙動を1細胞レベルで観察し、受精の場である卵管膨大部に到達できる精子はどのように選別されているかに特に問を持って研究されているようです。

ADAM(A disintegrin and metalloproteinase, なまえがいいですよね)という、動物の受精にかかわることで注目された遺伝子ファミリーがあるのですが、このラボメンバーは過去にADAM3を欠損させたマウスの精子は子宮と卵管の接合部を通過できないことを過去(2009)に見出し報告されています。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19339711

今回欠損させた遺伝子グループは記載されていませんが、精子側の不妊に関して哺乳類における貴重な情報がわかってくると期待できます。論文はこれからの様子なので楽しみです。