【解説】人類とロボットをつなぐ「ソフトロボティクス」最前線

2019/8/29
いつか、人間がロボットと会話できる日が来るのか。1950年代に手塚治虫が描いた「鉄腕アトム」の世界を夢見た日本人は、決して少なくないだろう。
21世紀を舞台に、科学技術を結集して作られた「感情を持つロボット」のアトムは、人間さながらに感情を表現し、時には涙を流していた。
しかし、21世紀になって約20年がたった今でも、まだロボットと人間が共存する世界は、現実になっていない。
我々が触れ合うロボットといえば、2014年にソフトバンクが発表した人型ロボットの「pepper(ペッパー)」くらいだ。
果たしてこれから、アトムのように感情を持つロボットが生まれるのか。
フランス出身で、世界中の最新論文に目を通している東京農工大学のロボット研究者、ベンチャー・ジェンチャン教授による「最先端ロボット講義」をお届けする。
ロボットは「感情」を持てるのか
かつて多くの人間は、いつかロボットが感情を持って、私たちと自由に会話できる日が来るのではないかと夢を膨らませました。
でも、人型ロボットの「ペッパー」の登場で、現実を知らされます。ペッパーは何ができるわけでもない。見た目こそ人型ですが、「感情」は持ち合わせていませんでした。