[北京 26日 ロイター] - 中国を訪問しているイランのザリフ外相は26日、中国の王毅国務委員兼外相と会談し、国際法が軽視されているとし、こうした事態に力を合わせて対抗する必要があるとの考えを示した。

ザリフ外相は記者会見で「国際法の順守が拒否されている。国際法が尊重されていないだけでなく、実際に軽視される事態が増大しており、力を合わせて対抗する必要がある」と述べた。

ザリフ氏は主要7カ国(G7)首脳会議が開かれたフランスを訪問。その後、イラン核合意を巡る協議の結果を中国に伝えるために訪中した。イラン核合意には中国も署名している。ただザリフ氏は核合意を巡る問題に関しては詳細は明らかにしなかった。

王外相は、中国とイランは「包括的、かつ戦略的なパートナー国」であると表明。中国外務省がその後にウエブサイトに掲載した声明で、中国はイラン核合意の保全に向けたあらゆる取り組みを支持したとし、中国は湾岸地域における緊張の緩和に向け建設的な役割を果たし続けるとした。

ザリフ氏はこのほか、中国が進める巨大経済圏構想「一帯一路」について、イランは「われわれの地域、および世界的な交流の未来」であると認識していると述べた。