【村田】「日本敗戦の30年」を勝ち続けた企業

2019/8/30
平成の30年は、日本企業が落ち続けてきた時代だった。
特に、半導体に、液晶、テレビにスマホと、電機を中心とするあらゆる製造業が、グローバル競争に敗れ続けてきたのは、もはや誰もが知るところだ。
だが、その「敗戦の30年」を勝ち続けてきた企業がある。
京都発の村田製作所だ。村田は1980年代後半に約2000億円だった売上高を、今や7倍の1.5兆円まで伸ばした。スマホ分野など、あらゆる電子製品に必須の電子部品群で、圧倒的な世界シェア1位を誇り、さらに成長を加速させている。
なぜ村田は敗戦の荒野を一人勝ち続けているのか。
NewsPicks編集部は、そのキーマンの一人である生産本部長を務める酒井範夫常務に直撃し、その本質に迫った。
「なくなる」と言われていた
──村田は1980年までは中堅企業の一つでしたね。
私の入社当時(1982年)は、確か1000億円程度に過ぎませんでした。