【正念場】ルネサスは「敗戦の歴史」に名を連ねるのか

2019/8/31
日の丸連合の敗戦の歴史は続いてしまうのかー。
「日の丸半導体」として2010年に発足したルネサスエレクトロニクスが岐路に立たされている。もともと自動車用半導体で世界シェア1位を誇っていたが、近年はM&Aを伴う競合他社の追い上げもあり、現在は3位にまで落ち込んだ。
しかも、ルネサスの主力分野である自動車向け半導体では、自動運転や電動化など「100年に1度の変革期」が訪れる中、エヌビディアやインテルなど巨大企業が押し寄せる。
そんな中、2017年から立て続けの企業買収に約1兆円を投じて、攻めに打って出たルネサス。だが、財務的な負担が増し、市場が低迷して業績が悪化しだした。買収や投資戦略が裏目に出て、経営危機に陥った過去の電機産業と同じ轍を踏むのではないかという懸念が強まっている。
ルネサスはまた敗戦の歴史に名を連ねるのか。それとも、自動車革命の時代に新たな地平を切り開くのか。
6月には社長交代で新たな出直しを図っているルネサス。NewsPicks編集部はその技術トップ、吉岡真一CTOにこうした懸念点をぶつけた。
「1兆円買収」の狙い
──直近は工場の操業度が低下し、業績が低迷しています。
半導体業界には「シリコンサイクル」と呼ばれる、好不況の波があるんです。