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【完全解説】なぜ、日本は「ゾンビ企業」を生み出してしまうのか

NewsPicks編集部
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    千葉市長

    新陳代謝を是とする議論が最近メディアで目にすることが多くなったことは良いことだと思います。日本の政治と行政は既存企業を生き延びさせることに必要以上にリソースを投入します。

    千葉市の中小企業の金融支援先を見たら、本屋や古いビジネスモデルの企業が山のように並んでおり、こうした企業群を存続させるために利子補給や信用保証に税金が多額に投入されていました。
    市長に就任後、時間をかけて徐々に運転資金目的での融資に対して利子補給を無しにするなど制度改正を重ね、出てきた財源で投資促進やスターアップへの新規支援事業に組み替えてきました。

    日本は伝統が好きなので、例えば百貨店の閉店も実態以上にニュースにしておおごとにします。巨大なアウトレットやショッピングモール、さらにはECが普及すれば、当然百貨店の閉店は発生するので、商業形態の変化でしかありません。

    適切な速度での新陳代謝を是として施策判断をするよう職員には伝えるようにしています。


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    静岡県立大学国際関係学部 准教授

    1)企業は自由競争に任せてバンバン潰れても放置し、「新陳代謝」こそが成長に必要、と考えるか
    2)官民ファンドのような政府の介入で「オールジャパン」や「護送船団方式」で自国企業を保護する、それで「ゾンビ企業」が増えても官民合同を続ける、
     どちらがよいか、世界中で議論されてきたことです。この2つだけだと両極端な考えで、両者の中間、たとえば政府は介入するにしても「ゾンビ企業」を出さずにうまく介入できる、といった主張もあります。
     米国をモデルにするなら、1)自由競争と新陳代謝こそ競争に必要、という結論になるでしょう。ただし、米国でも穀物や畜産といった特定の産業は伝統的に政府とベッタリに見えます。
     中国を見ると、明らかに2)官民合同の度合いが非常に高いです。石油、鉄鋼、建設はいうにおよばず、新興企業さえ政府との協同関係にあります。今のところ中国がうまくいっているように見えますが、いつまでも続くはずはなく、ファーウェイやアリババ、テンセントまで停滞した場合、中国政府が「ゾンビ企業」にするか「新陳代謝」を促すか試されるでしょう。
     大きな問題が2つあります。
     1つは、米国のように自由競争でバンバン潰れることで、本当に新陳代謝は起こるのか、ということです。米国の「新陳代謝」は、自動車や家電産業は衰退する、しかし、ITなどの新産業が代わりに興るので全体としては成長する、といったものです。そう都合よく、新たな新産業が興るのか、不安はあります。巨大な市場や高度な研究・教育があってこそ可能なことで、米国以外に可能なのかどうか、はかなり疑問です。
     もう1つは、政府がそんなに上手く産業の発展を指導できるのか、ということです。日本もそうですが、中国も、政府の手柄、というわけではなかったように思われます。人口ボーナス、民間が米国の新産業をうまく模倣して取り入れたこと、国際市場が開かれていた、といった状況がうまく合わさった結果に見えます。
     政府は物を売ろうとするべきではなく、つくろうとするべきではなく、投資すらするべきではないと思います。政府が上手に産業を指導することなど期待できません。一方、産業の衰退や企業の倒産はどうしても起きます。政府ができることは、人とモノの国際的な移動が自由であるようしておくこと、人々がそれによって利益を得て生きて行けるような教育や交通、通信の整備でしょう。


  • NewsPicks NY支局長

    長年、企業と産業政策の最前線を追ってきたジャーナリストならではの、鋭くそして深い指摘です。

    思い出すのは、フィンランドやスウェーデンなど北欧諸国の例です。福祉国家のイメージが強いですが、例えばフィンランドでは、まさに国を支えてきた携帯メーカーのノキアが苦境に陥った際に、リストラを止めるどころか、サポートしました。

    逆に、ノキアの優秀な人材をスタートアップへと打ち込んだのです。同様のことが、スウェーデンのボルボなどでも確認されました。

    企業を救済し続けることによる、経済成長の機会損失については、深く考えさせられます。


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    (株)インテグリティ 財務戦略アドバイザー/EFFAS公認ESGアナリスト/代表取締役

    しんどくなった企業でリストラなんてしたら社員が露頭に迷ってしまってかわいそう、潰れたら連鎖倒産が起こって大変。だから、神風が吹くのを待とう、時間を稼ごう。

    こうして生まれるのが「ゾンビ企業」です。

    90年代前半にバブル経済が崩壊して、上場企業が軒並み青色吐息の状態になっていたとき、監査法人と投資銀行という世界からゾンビ企業を見ていました。

    ダイエーにしてもJALにしても日産にしても、問題を先延ばしにしつつ時が来たら何とかなると粘って粘って粘った先に何も奇跡は起こらず結局は倒産や大リストラの嵐だったんですね。

    何を言いたいかというと、ゾンビ企業で粘って粘って粘りまくっている(実際には粘っていなくて時間が過ぎるのを待っているだけなんですが)と現場の社員はどんどん疲弊していくんですね。

    変に粘る前に潰してしまえば、エネルギーが満ち溢れている若いうちに社員はよそへ行って活躍できるわけです。40代だろうと50代だろうと、やり直すのであれば1日でも早いほうがいいに決まっています。

    だけど、散々時間稼ぎをしておいて「ああ、やっぱりダメでした」となってリストラされたら、くたびれたうえに年も取っているしエネルギーも残っていないしで社員も再生できなくなってしまうんですね。

    これがゾンビ企業の一番の罪です。

    極論すると、企業というのは事業を行うための単なる「器」に過ぎません。旬を過ぎた事業がダメになるときもあるでしょう。だけど、中の人までダメにしてしまってはいけません。

    会社を潰すのが悪なのではなく、中の人を再生できなくするのが悪なんです。


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