日本企業が負け続ける「本質」を全て語ろう

2019/8/26
また、日本を牽引してきた産業が1つ消滅しつつある——。
ソニー、日立、東芝と、日本を代表する企業の液晶部門が統合し、2012年に生まれたジャパンディスプレイ(JDI)。発足当初は「日の丸液晶」として、新たな飛躍が期待されていたが、現在、5期連続の最終赤字を計上し、さらに債務超過にまで陥った。
今や、国内だけでは救済先が見つからず、中国・香港のファンド連合からの救済を待っている状況で、先行きは今も不透明だ。
なぜ、JDIは坂を転げ落ちるように落ちぶれてしまったのか。そして、同様に転落ばかりを続けてきた日本のモノづくり産業に勝ち筋はあるのか——。
NewsPicks編集部は、JDI幹部のほか、旧三洋電機の家電部門であるハイアールアジアのCEOなどを歴任した伊藤嘉明氏にインタビュー。日本企業と外資企業の双方を渡り歩いた伊藤氏が語る、日本企業の「敗戦の本質」とは?そして残された可能性は。
──JDIの元CEOの東入来信博さんから、「JDIは日本の縮図のような会社」と言われたこともあるとか。