間違いだらけの イスラーム教! 日本人は、なぜこうも 誤解してしまうのか?
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サウジの石油をアメリカが買い。
サウジはアメリカから武器を買う。
ちなみにサウジアラムコの「アラムコ」とは、アラビアン・アメリカン・オイル・カンパニー(Arabian American Oil Company)の頭文字を取ったもの。
ビンラディンが反米になったのも、サウード家に愛想を尽かしたのも、裏にはこういった背景がある。
ちなみに宗派と原油生産地の関係性は図を見るとわかりやすいかも。
↓
<シーア派とスン二派の分布図>※Financial Times
http://ikeuchisatoshi.com/wp-content/uploads/import/Sectarian-Divide.png
<石油資源の分布図>※独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構
https://oilgas-info.jogmec.go.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/007/752/20190322_Research2.pdf
(4ページ目)
図を見ると、シーア派の多い地域に油田が固まっている。(世界最大級のガワール油田など)
にも関わらず、そのオイルマネーで儲けるサウジアラビアの大半はスンニ派で占められており、王族もスンニ派に属するワッハーブ派で占められているという現実。
ここにちょっとした違和感を覚える。この説明は確かに優れた解説でしょうが、1点だけ納得いきません。
文明などの発達に「乗り遅れる」ところは関係ない、とする説明です。関係ないとする以上は、では何故、の説明が必要です。
その説明がない以上、私はここだけ異論を持っています。
ちなみに私はこの分野の素人です。
誤解を与える可能性を明示して書きます。
私はイスラム教について、7世紀のあの砂漠を生き抜くためのルールの側面があると思っています。
7世紀のあの砂漠では火を使うのも難しいですが、無菌豚を作ることも出来ません。そうすると豚の危険性は高く、不浄として禁じるのも安全性の観点から納得できます。
1:4の婚姻制度なのも、色々な対策が取れない中では男性の方が成人になる前に亡くなることが多く、成人の男女比は男性の方が少なくなる傾向が知られています。その中では一夫多妻制にしないと結婚できない人も増えれば子孫の生まれる数が減ることになります。そう考えれば納得できます。
イスラム教からの改宗を禁じるのも、当時の多宗教での混乱を考えれば、1つの宗教にまとめて生存確率をあげた方が賢明、と考えれば納得できます。
こうしたものを戒律化した結果、時代が変わっても破れなくなってしまった、と考えた方が分かりやすいのでは無いでしょうか。現に、戒律が厳格な国と緩い国では、緩い国の方が発展はしているように見えます。
恐らく著者はこうしたことには反論できるのでしょうが、こうした記事だからこそ丁寧に書いてほしいものです。イスラム教の内紛や中東の内乱、テロなど、どうしてだろうと思いますが、わかりやすい一文ですね。
>西欧列強が石油資源などの利権をえて、それを守るために起こした政争が内在していると思われる。
イスラエル、パレスチナもそうですし、イラン、イラク、サウジなど、あの辺りが揉めるのは歴史を紐解けば欧米の帝国主義と八方美人政策のせい。アラビアのロレンスだって美しく描いているけどその実は裏切りですからね。。。
それが「なぜイスラムはテロを起こすのか?」とか棚上げもいいところ。
小さな国連、若者の地球から体感する知見は読んでみたい一冊です。