【挑戦】新日本プロレスは日本経済の「成功例」になれるか
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メイ社長は幼い頃に来日し、すぐにテレビで放送されていたプロレスに釘付けになったそうです。
ルールが単純で、言葉や文化がわからなくてもそのすごさを理解できる。
「プロレス3.0」とも言える今でも「スポーツ性」にこだわり続ける裏にはそうした原体験があるかもしれません。
社長はプロレスラーだった訳ではありませんが、会場ではいつもファンに囲まれ、新日本プロレスの「顔」とまで言える存在になっています。
およそ1時間のインタビューで一番最後には新日本プロレスを「日本経済の成功例」にしたいと語ってくれました。
その真意は何なのか…!
お伝えしてきた「新日本プロレスの躍進」。
最終回の今回は日本経済への処方箋としての新日本プロレス。必見です!ライブである「大会(ショー)」とデジタルコンテンツの構造を逆転させる。つまり、デジタルコンテンツで楽しんでいるお客さんが「たまにはライブで見てみたい!」と会場に訪れる。このビジネスの「構造改革」の方向性が、新日本プロレスの復活・成功に導いた要因として大きいものだと思います。
これが日本だけではなく、世界を舞台にして展開されている。今年のマジソンスクェアガーデンのソールドアウトや日本の会場における外国人客の増加などはその表れですよね。今年の1月4日(イッテンヨン)なんかすごかった。プロレスインバウント恐るべし、です。
クォリティが高く、バラエティに富んだ「闘い」、そしてドラマとしての「連続性」。それら世界に耐え得るレベルのコンテンツを持って世界に打って出ていく。特に「闘い」については「ガリバー」WWEには絶対負けないでしょう。なんて言ったって、燃える闘魂・アントニオ猪木を祖とするブランドですから。
20倍近い売上を誇るWWEに肉迫する日は遠くない。楽しみです!ライブとデジタルコンテンツを組み合わせて、事業転換したお手本です。
ライブとテレビ中継が収入の核だった時代は、売上を伸ばすためには試合数を増やすしかなかった。そうすると、選手は無理を強いられ、トレーニングの時間も削られていく。
ライブで生み出した熱を起点に、デジタルを中心とした変動費の小さなビジネスを収入の核にしていくと、売上の上限はなくなる。
過去の試合もアーカイブコンテンツとして、収入を生み出すので、選手の年間試合数も抑えることができる。
結果、試合のクオリティは上がり、熱狂は高まるという好循環に。
「肉体芸術」であるプロレスは、言語の壁を超えやすいから、英語コンテンツであるWWEに対抗することも可能。
実際、初代タイガーマスクは、イギリスでも人気だった。
※参考資料:「プロレススーパースター列伝」