TOEIC555点から840点へ。最短距離でビジネス英語をマスターする方法

2019/9/3
 英語学習をはじめたものの、仕事が忙しくて結局レッスンに行けなかったり、なかなか成果が上がらず諦めてしまったり。一度でも英語学習に取り組んだことのあるビジネスパーソンなら、共感するところではないだろうか。
そんな英語学習において、「今までにない効率的な学習で成果が出る」と話題になっているのが、リクルートマーケティングパートナーズが提供する「スタディサプリENGLISH」シリーズだ。
 忙しいビジネスパーソンが続々成果を出しているカギは、スキマ学習を可能にした「1回3分から」の自習スタイルにあるという。事業責任者である五月女良平氏が、「最短距離で学べる英語」の裏側を語る。

時間がなくてもTOEIC300点UPは可能だ

 受験生に絶大な人気を誇るオンライン学習サービス「スタディサプリ」。「スキマ時間で、いつでも、どこでも学べる」というコンセプトはそのままに、忙しい社会人向けに英語学習のプロが開発したのが「スタディサプリENGLISH」だ。
「日常英会話」「TOEIC対策」という2つのコースに加えて、7月からは「仕事で使える英語を習得したい」「TOEICスコアの要件を満たしたから、その先に進みたい」というユーザー向けの「ビジネス英語コース」がスタートしている。
「『TOEIC対策コース』では、異動・昇進・転職など、期限と必要に迫られてTOEICのスコアアップを目指すユーザーが多いです」と話すのは、「スタディサプリENGLISH」の事業責任者であるリクルートマーケティングパートナーズの五月女良平氏だ。
 スコアアップの平均値はTOEIC対策コース全体で100点以上。さらに、毎月のように200点、300点アップを果たすユーザーがいて、中には数か月で400点以上アップしたユーザーもいるというから驚きだ。

「時間がないから勉強できない」で本当にいいのか

 英語学習は「継続が大切だ」というのは、誰しも耳にしたことがあるだろう。学習を継続するためには、定期的に時間を確保する必要がある。
しかし、リクルートマーケティングパートナーズがビジネスパーソンの過去の英語学習について実施したアンケートでは、英語学習が続かなかった理由の1位は「時間を作ることができなかった」だった。
※2019年6月 スタディサプリENGLISHユーザーへのアンケートより
「その気持ち、僕も痛いほどわかるんですよ。僕は、帰国子女ではありません。学生時代は海外留学を目指して、前職では英語でビジネスを進めるために、必死に英語学習をしてきました。
 社会人になってからは英会話スクールやオンライン英会話を利用しましたが、仕事が忙しくて、何度も直前にレッスンをキャンセルしました。社会人が英語学習のためにまとまった時間を作るのは、学生時代に比べて本当に難しいですよね。
 そのような体験から、社会人の英語学習はスキマ時間学習の有効活用がキーになるのではないかと思ったんです。朝・通勤時間・昼休み・寝る前などのタイミングを積み重ねれば、結果として毎日30分、1時間の時間を創出できます」(五月女氏)

継続率92%を実現させた3つの仕掛けとは

 社会人が英語学習を継続するのは難しい。しかし、「スタディサプリENGLISH」の翌月継続率はなんと92%(※TOEIC対策コース実績)。この高い数字を実現させたのが、学習効率の良さを含む3つの仕掛けだ。
 1つめは、1回3分程度からの学習スタイルだ。スマホさえあればいつでもどこでも学習できるため、移動時間などのスキマ時間を学習時間に充てられる。スクールに通うケースのように、「忙しい」は言い訳にできないというわけだ。
 もちろん、参考書を忘れる心配もなければ、持ち運ぶ煩わしさもない。
 2つめは、アプリの特性を生かした「見える化」だ。1日に何分、どのコンテンツを学習したのかが自動的に記録されることで、ユーザー本人が「積み重ね」を実感できるのだ。
それが学習を続けるモチベーションにつながり、結果として、1回3分だった学習時間が20分、1時間と増えていくプラスのサイクルも生まれやすくなる。
「見える化」のメリットはそれだけではない。正解した問題、間違えた問題が一目瞭然なので、間違えた箇所だけ復習するなど、苦手分野を短時間で効率的に攻略することも可能になる。実際、この機能はユーザーの声から追加されたものだという。
 3つめは、それでもこぼれ落ちそうな「休眠ユーザー予備軍」へのフォローだ。
「3日連続でアプリにログインしないと、その先も学習しない可能性が高いということが過去のデータからわかっています。
 だから、アプリへのログインがなかった日は、『ちゃんと勉強できていますか?』というプッシュ通知をしたり、簡単な英語クイズを出したりして、とにかくアプリを開いてもらう。挫折を予防するためには、サボりはじめた最初の3日のコミュニケーション設計が重要なんです」(五月女氏)

成果を握るかぎは「継続」×「品質」

 学習を継続できる仕組みに加え、「スタディサプリENGLISH」の成果を支えているのは教材の質へのこだわりだ。
「3コースそれぞれに、最適な専門家が教材の設計・制作を監修しています。たとえばTOEIC対策コースでは、講師も問題制作チームも自身が毎回TOEICを受験している、いわゆる『TOEICマニア』。
 カリスマ講師・関正生先生の講義も、高校レベルから英語の基礎力を見直せる『英文法編』と、TOEICならではの効率的対策がパート別に学べるエッセンスが詰まったシリーズとを収録しています。
 約300本の講義動画が見放題になっているのですが、その全部を5回くらい繰り返し視聴して、内容を覚えてしまった、というコアなユーザーもいるんですよ」(五月女氏)
「パーソナライゼーションや音声認識技術も取り入れて、今後もサービスをどんどん進化させていく予定です」と五月女氏。
  演習問題についても、品質にこだわり抜いた問題をTOEIC20回相当分、一般的な問題集でいえば約10冊分のボリュームで格納している。質と量の双方が担保されているからこそ、アプリ一つで網羅的なTOEIC対策が完結できるのだ。

英語で同僚と噂話ができるか

 7月からスタートした「ビジネス英語コース」では、既存のコースの知見に加え、実際のビジネスで使える英語を効率よく、継続して学んでいけるよう工夫している。
 教材は、ITメーカーのPC事業部が危機的な状況から再生するというドラマ仕立てになっていて、ストーリーが進むごとに学習レベルも上がっていくのだ。
「ドラマ『下町ロケット』も手掛けた稲葉一広さんがシナリオを担当しているので、そもそも話が面白いんですよ」と五月女氏。「続きが読みたいから、結果的に学習が続いている」というユーザーの声もあるほど。
「一般的にビジネス英会話には、『通常の英会話のワンランク上』という印象があると思いますが、『ビジネス英語コース』はその点も心配ありません。中学レベルの日常会話すら不安な初心者から、英会話を極めたいTOEIC800点以上の上級者まで、自分のレベルに合わせて学習できるのが特徴です。
 初心者向けでは、海外出張で入国手続きをしたり、電話で海外の取引先と話したりする程度ですが、レベルが上がれば英語で事業提携交渉をするシーンなども出てきます。また、ドラマ形式なので、プレゼンテーションなどの堅い場面だけでなく、日常の雑談表現がちりばめられている点も好評です。
 たとえば人事異動を噂したり、仕事ばかり頑張っていて彼女を怒らせてしまったり(笑)。いざ海外で生活するとなったら、雑談力も大切ですよね」(五月女氏)
 これらのコンテンツを独自の学習メソッドに落とし込み、短期間での学習成果につなげるという。
大手英会話スクールなどで30年以上英語学習コンテンツを制作してきたマーク・レンデ先生監修のメソッド。別料金だが、業務提携しているQQ Englishで、スタディサプリENGLISH「ビジネス英語コース」の教材に基づいたオンライン英会話レッスンが受けられる。
 すべてのビジネスパーソンが、どんなスタートラインからでも、自分のペースで着実にレベルアップする。「スタディサプリENGLISH」を使って最短距離で英語をマスターできる仕組みがおわかりいただけただろうか。
「印象的だったのが、730点から965点までTOEICのスコアを伸ばしたユーザーさんです。外資系IT企業に勤めている方なんですが、730点のときは職場で『英語が苦手な人』と見られていて、取引先も国内企業中心だった。それが、965点を取ったら周囲からも認められて、海外の企業も担当できるようになった。
『スタディサプリENGLISHのおかげでキャリアの幅が広がった』と言われて、僕らがこのサービスで実現したいのは、まさにこういうことだと改めて感じました。
 仕事は優秀、でも英語が障壁で海外の同僚や取引先にまったく意見が言えない、という人は少なからずいますよね。日本人がグローバルで活躍する際には、英語力が障壁になることもあります。
 スタディサプリENGLISHを通じて、その障壁を少しでも取り除き、ユーザーの自己実現を支援していきたいです」(五月女氏)
(編集:大高志帆 撮影:加藤ゆき デザイン:堤香菜)