[東京 23日 ロイター] - 安倍晋三首相は23日午前、仏ビアリッツ(訂正)で24─26日に行われる主要7カ国(G7)首脳会議(サミット)出席を前に、今後とも米国としっかり連携しつつ、地域の平和と安定の確保に努めると述べた。

官邸で記者団に対し、韓国政府が22日に日本との軍事情報包括協定(GSOMIA)を破棄すると発表したことへの見解を示した。

また、安倍首相は韓国に対し、日韓請求権協定という「国と国との約束は守ってほしいという基本的な方針は変わらない」と強調。韓国側がこの点で対応しない限り、日本側から新たな対応策を示すことはないとの意向を強くにじませた。

ワシントンで行われている日米通商交渉の閣僚協議が23日も継続して行われることになった点に関連し、安倍首相は「ウィンウィンの結論になるよう協議進めていく必要がある」との考え方を示した。

G7の合間に開催予定の日米首脳会談では、緊張する中東情勢に関し「今後も外交努力を継続するとの観点から率直な意見交換したい」と語った。

G7サミットに関しては、大阪で6月に開催された20カ国・地域(G20)サミットでの成果を踏まえ、持続的な世界経済の成長や自由貿易の推進、気候変動、イランや北朝鮮問題などでも意見交換されるとの見通しを示した。

*本文1段落目の「ピアリッツ」を「ビアリッツ」に訂正します。

(田巻一彦)