[ブリュッセル 21日 ロイター] - 欧州連合(EU)の反トラスト規制当局は、米フェイスブック<FB.O>が来年の導入を目指す暗号資産(仮想通貨)「リブラ」やその消費者データの活用が反競争的な制限を引き起こす可能性について情報を求めていると、事情に詳しい関係者が21日、明らかにした。

関係者によると、EUは今月上旬にリブラの各関係団体に質問状を送付。回答まで2━3週間の猶予を与えたという。EUは質問状を送付することにより、公式な調査の下地作りを行っている可能性がある。

関係者は、EU当局は消費者データの活用に焦点を当てているとした。

質問状では、特にリブラを管理するリブラ・アソシエーションでの消費者データの利用や情報のやり取りに関連する競争制限について懸念を示している。

EUはコメントを控えた。フェイスブックからのコメントも現時点で得られていない。

同件に関してはブルームバーグが先に報じていた。