[フランクフルト 19日 ロイター] - ドイツ連銀は19日、鉱工業生産が受注低迷で減少しており、夏季の間もマイナス成長が続いた可能性があるとの認識を示した。

ドイツが景気後退に突入した可能性もある。第2・四半期のドイツの国内総生産(GDP)はマイナス成長だった。[nL4N25A1RM]

連銀は月報で「経済情勢全般は再びやや悪化する可能性がある」とし「主因は鉱工業の低迷継続だ」と指摘した。製造業では受注が急減し、企業心理も大幅に悪化しているという。

国内消費が引き続き支えになっているものの、雇用市場にはすでに低迷の兆しが出ており、サービス産業の企業心理も悪化しているとしている。

建設ブームは今後も続く見通しで、一定の下支え要因になるという。

ショルツ独財務相は18日、ドイツには将来の経済危機に「総力を挙げて」対処する健全な財政があるとの見方を示し、最大500億ユーロ(550億ドル)の追加支出が可能であることを示唆した。[nL4N25E16B]