廃人同然だった東大生が“学ぶこと”の面白さに魅せられた。道を踏み外して生きていく、唯一無二の我流人生。
コメント
注目のコメント
中原さん、研究者としてものすごくユニークなキャリアを歩んでいてとても興味深い!すごく刺激のある内容。
>僕は、その後、“エスタブリッシュな世界”から自分をズラします。途方もなく巨大な世界に末端から入っていくくらいなら、自分で研究のジャンルを作ってしまった方が、オリジナリティを出せると考えました。僕は、完全にベンチャー企業のようなものでした。
そのうえで、問題になってくるのは、「何を研究するか」ということです。「誰もやっていなくて、世の中にインパクトを与えられるものって何かな」と考えた結果、“大人が学ぶ”というジャンルに辿り着きました。これが現在の研究内容に結びついています。
ある時「あなたの書いた論文って一体何人くらいが読むものなの?」って聞かれたんです。彼女の担当している番組は何百万人が見ている人気番組なんですよ。
僕の論文を読むのは、せいぜい50人から100人くらいかなぁと思いました。その時、アカデミックインパクト(学術的に価値あるもの)のあるものと、ソーシャルインパクト(社会に影響を与えるもの)のあるものを、研究として両立できないのかな、と考えるようになりました。