[シンガポール 19日 ロイター] - 英蘭石油大手ロイヤル・ダッチ・シェル<RDSa.L>は19日、シンガポールにある傘下のガソリンスタンドで電気自動車(EV)充電設備を導入すると発表した。EV充電サービスの提供は東南アジアでは初めて。

「シェル・リチャージ」と呼ばれるEV充電サービスは、シンガポールにあるシェルのガソリンスタンドの約2割に相当する10カ所で10月までに開始する予定。

同サービスは通常、約30分間で8割の充電が済む。シンガポール国内を走る大半のEVに対応する。

シェルが外部機関に依頼した調査によると、シンガポールの人々の52%は、国内に十分な充電ステーションがないことを理由にEVの購入や利用をためらっている。

シェルのシンガポール法人の幹部は「シンガポールは気候変動の目標を達成するために、人々の生活や企業活動や輸送で持続的に利用できる一段とクリーンなエネルギーを必要としている」と強調。シェルは今後、シンガポールでのクリーンなエネルギーの提供を拡大する計画だと述べた。