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スーパーCFOのエーザイ柳氏のCFO論。実績とご経験豊富な上の世代のお方の論説はとても勉強になります。

記事にある下記の点、仰る通りだと思います。私はこの2つを意識して仕事をしています。

<引用>
CFOには、重要な仕事が2つあります。

1つ目は、バリュースチュワード(企業価値の番人)になることです。経理、財務、コンプライアンス、インターナルコントロール(内部統制)を通じて企業価値を担保する。財務の健全性を守ることですが、ここは多くの日本のCFOもできています。

もう1つ重要なことがバリュークリエーターとして企業価値を高めることです。そのためには、資本コストの意識を持ってNPVにプラスの投資をする。最適な資本構成を求めるといったことを世界中の投資家に訴求することが求められます。そして、時価総額やPBRを高めることがCFOの役割です。グローバルに通用するファイナンシャルリテラシーが前提条件です。
<引用終わり>

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ご参考、以前NPで掲載された拙稿のCFO論です。
■ 会計2.0:有力ベンチャーが「新型CFO」を欲しがる理由
https://newspicks.com/news/3106387
このくだりがCFOのメンタリティとして大切ですね。

『多くのサラリーマンCFOは、トップに逆らえずにYESと言ってしまいます。その結果、粉飾決算に関わってしまったり、高値づかみのM&Aを承認してしまうといったことが起きます。次世代のCFOはポケットに辞表を入れて仕事をする覚悟を持たないといけません。』
『例えば、今年のアンケートで日本企業の保有する現金100円をいくらで評価するかと海外投資家に聞いたところ、平均は55円でした。』
現金保有について、投資家に払い出される確率や破綻リスクが下がるプラスを踏まえても、ようは半分程度にしか価値評価がされない、それだけ経営に対して厳しい見方がされているということ。

記事に銀行ガバナンスの話がある。
おそらく文字数などの関係で割愛されている部分があると思うのだが、バブルまでの歴史ではむしろ過剰借入だった。銀行との関係によって潰れない、銀行との関係を維持するという点で借入なども行って、財テクにも励んだ。
一方で、その後の崩壊に伴い、非上場企業では貸しはがしが出て、上場企業でも財テクに伴う損失もあった。その意味で、銀行に依存した関係性で経営をすることから独立・自立せざるをえなかった。今までは夏でも水を飲まなかったのが、雨の日の傘も奪われて、真冬でも水を一杯飲みまくるまでにかわった感じ。
数字的な長期推移は、下記の図表5が分かりやすい。
https://www.mof.go.jp/pri/research/special_report/f01_2016_12.pdf
日本の企業の経営陣は、会社法等が想定する「株主から委任を受けたプロ」ではなくサラリーマンの上がりのポストになっています。

サラリーマン根性が抜けないから、想定される任期を無難に過ごしていこうという傾向が強いのでしょう。
現に、
「特別な失敗をしなければ3期6年が従来からの慣行だ」
と言っている経営者もいます。

ただ、お金を貯め込むのは経営者が無能だからという理由ではありません。

日本は解雇規制が厳格すぎるので、臨機応変に人件費を減らすことができないのです。
その上、サラリーマン時代からのしがらみもあるので、ますます解雇が難しい。

同期入社の親友に「君はクビだ」と言える冷徹さと勇気を持った経営陣はそうはいないでしょう。

毎度の事ながら、厳格な解雇規制の撤廃・緩和を行って、受け皿を限りなく大きくしておけば、解雇は悲劇ではなくチャンスになります。

「飼い殺し」されたあげく、いびり出されるよりは、はるかに本人にとってもいいことだと思いますが・・・。
歴史や文化、教育が背景にあるとはいえ、ISバランスで見て企業部門が明確に貯蓄超過主体に転じたのは2000年代以降です。
やはり、バブル崩壊後にデフレが長期化し、過度に保守的な人たちが出世して経営者になってしまっている要因が大きいのではないでしょうか。
柳さんとは何度も面談頂いてますが、ガバナンスの話で盛り上がっちゃってエーザイの話あんまりしなかったぁなんてことも。バリュクリエイターになれるCFOが増えることを願います。
エーザイ柳CFOの記事。大変勉強になります。
以下引用ですが、私もCFOとして常に意識しています。実践し続けるべき事であり、資本市場と向き合う中で必須であると改めて肝に銘じます。

・引用
例えば、企業価値を下げるようなプロジェクトが社内で進んでいて、トップをはじめ、みんなが賛成しているときに自分なりのファイナンシャルリテラリーで解析してNOと言えるかどうかが重要です。
海外子会社のマネジメントにおいて、キャッシュ周りを押さえるのは基本中の基本のため、日本人を送るケースが多いですが、その際に、経理部から人を出す会社と経営企画部から人を出す会社の2パターンがあります。

それぞれに合理的な理由があって「会社の色が出てるなぁ」と思ってます。どっちがいい悪いの問題ではありません。
現金保有の多さとガバナンス欠如をつなげる議論が一番シンプルなのですが、銀行を中心にする間接金融がバブル崩壊、リーマンショックで脆弱だったこと、現在も低金利下で銀行システムの基盤が脆弱なこと、社債市場がこなれていないことが主因の一つだと思います。そして、日本企業の収益力が景気サイクルに対してそれほど強靭ではないこと、有望な投資案件を手掛けあぐねていることもあげられるでしょう。
"現金100円をいくらで評価するかと海外投資家に聞いたところ、平均は55円"

PBR1倍を切ってる企業はほんと上場している意味がない。3年連続で1倍を切ったらとかを条件に上場廃止になるとかしたほうが良い。安定株主が多すぎることも一因なんだろうけど。上場企業は打席に立ってなんぼなので、強制的に投資に回さざるを得ない仕組みがもっとあったほうがよい。
この連載について
ビジネスの話題に関する特別インタビュー
エーザイ株式会社(Eisai Co., Ltd.)は、東京都文京区小石川に本社を置く日本の医薬品メーカーである。 ウィキペディア
時価総額
1.60 兆円

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