【高橋祥子】最新研究:人間は、遺伝子で「ここまで」分かった

2019/8/24
あらゆる生物の「命」を研究する生命科学の分野が今、転換期を迎えている。
2010年以降、ゲノムの解析のテクノロジーが発展してコストが急激に下がったことや、2012年に「CRISPR-Cas9(クリスパー・キャス9)」という技術が発明されたことをきっかけに、莫大な資金と人材がつぎ込まれ、生命科学は今、ビジネスの世界でホットな分野だ。
あらゆる生物の遺伝子を簡単に編集できるクリスパーは、ノーベル生物学賞の受賞は確実とされ、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツも、マラリア撲滅のキーテクノロジーとして注目している。
しかし、生命科学の発展を加速させているのは、クリスパーだけではない。日々、たくさんの技術が生まれ、これまで未解明だった「生物の謎」が少しずつ明かされているのだ。
今、生命科学では、どんな研究がホットなのか。
自らを「論文好き」と称する、個人向けのゲノム解析サービスを手掛けるジーンクエスト代表の高橋祥子氏が、世界最先端の研究内容を紹介する。
生命科学の「キホン」