【直撃】東大を超える、トップ論文を生み出し続ける僕らの方法

2019/8/19
きっかけは2001年、小泉内閣の発足だった。
「新しい大学を、イチからつくろう」──。
科学技術政策と沖縄・北方対策担当の大臣に任命された尾身幸次は、産業の発展していない沖縄の振興と、日本の科学技術の発展という2つのアイデアを結びつけて、「沖縄に世界一の大学院大学をつくる」という突飛な構想を打ち立てる。
それから約20年。
当時は「夢を語るのはいいことだ」と誰からも本気にされなかったこの構想は、2011年の沖縄科学技術大学院大学(OIST)の設立からわずか8年で、今、現実のものとなりつつある。
2019年6月、英科学誌「ネイチャー」を発行するシュプリンガー・ネイチャーが発表した「ネイチャー・インデックス2019」。
自然科学分野の論文数に占める、質の高い論文の割合が多い研究機関のランキングにおいて、OISTが世界9位、あの東京大学を抑えて日本一にランクインしたのである。
NewsPicksは、OIST2代目の学長ピーター・グルース氏を直撃。ちなみに彼自身も、ドイツのトップ研究機関の会長を長らく務めてきた、大物科学者だ。
特集『フューチャーヒューマン 世界を変える論文』第1回の本日は、東大を超える論文力を誇る、まったく新しい大学院大学「OIST」の秘密に迫る。
いい科学者を、集めればいい
──先日発表された「ネイチャー・インデックス2019」において、論文の質が高い研究機関のランキングでOISTが世界9位、日本では東大を抑えて1位となったニュースが話題になりました。
ピーター ええ。でもその秘密はたった1つだけ。シンプルなんです。