夏本番なのに「冷たい炭酸」危機?液炭・ドライアイスの需給不安膨らむ
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昨年度も確か見たような、夏のCO2需給ひっ迫問題ですね。
原因は、記事内でも述べられているように、従来の製油所・アンモニア合成プラントから分離され供給されていたCO2が、プラントの収益最適化のための統廃合によりCO2の供給が少なくなったこと(炭酸水市場拡大による需要増もあるかも)です。
なぜ製油所・アンモニア合成プラントなのかというと、石油・天然ガス改質プロセスで複製するCO2を後段の反応のために分離する必要があるから、です。せっかく分離したのだから製品として売っているわけです。
火力発電所からも、もちろんCO2は排出されますが、そもそも高純度で分離精製するメリットがないのでどこもやりませんでした。しかも空気中N2と混在するので分離の効率が下がるはずです。
ただ、最近このひっ迫問題が顕著になっているからでしょうか、日鉄エンジニアリング社のCO2分離回収設備ESCAPが火力発電のCO2分離に活用され始めています。
https://www.nikkei.com/article/DGXLRSP498993_V21C18A2000000/: 日本経済新聞
将来的には、CO2需要家の付近でのみ火力発電が稼働なんてこともあるかもしれませんね。炭酸飲料はなくても困らないがドライアイスは必需品。高齢化で中期的には夏場にお亡くなりになる人は確実に増える。ドライアイスがなければすぐに腐ってしまうわけで、、、設備投資する人が出てこないのかな。