[東京 15日 ロイター] - オーストラリアの大手銀行、ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)<NAB.AX>グループは15日、日本での証券業務を開始した。機関投資家向けに豪ドル建ての国債や地方債、住宅ローン担保証券(RMBS)などを販売する。同グループ100%出資のNAB証券を新たに設立し、社長にはJPモルガン出身の外池ジャナリ氏が就任した。

ジャナリ氏はJPモルガンに33年勤め、外国証券の営業経験が長い。当面、30人弱の体制で業務を進める。

豪州では鉄道や港湾などのインフラ需要が高く、NABグループはプロジェクト・ファイナンスの組成も手がけている。今後、日本の金融機関の参加も見込み、豪ドル調達に関連してレポ取引も推進する。

将来的には、豪州企業による日本市場でのサムライ債も含めた社債発行業務にも取り組んでいく方針だ。

(布施太郎)