スズキの悲劇、“不正の元凶”89歳・鈴木修会長を切れず…トヨタG入りも破談の危機
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注目のコメント
会社組織の運営の不調を、一人の経営者の行動にその原因を求めるのは間違いだ。ましてや「社風」などといったファジーなことをいい始めるのは噴飯ものだ。
組織運営は規律とプロセスから成り立つ制度によって行われているから、その不調は、規律とプロセスの欠陥が原因だ。
記事のようなものの見方は、会社は経営者で決まるという「指導者原理」の裏返しだ。
鈴木会長を経営能力をあれほど称賛し、独立路線をこれまで評価してきたメディアが手のひら返しをするのはどうしてか?「生涯現役」の哲学を貫きつつも、引くべき時には引くだろう。60年に渡り企業経営の責任を果たしてきた経営者の顔に泥を塗るようなくだらないゴシップ記事。ただし、スズキは先だっての株主総会での選任賛成率65%という結果を真摯に受け止めなければならない。課題は、鈴木会長にだけあるのではなく、経営陣、社員全体にある。
よくある話。
経営トップに権力が集中する組織は各セクションでそれぞれの管理職を順番に裸の王様にしていく仕組みになっていく。
都合の悪い事実は上にいかない。
世間的に見れば、明らかに正しい判断でも、経営トップが間違ってると言えば、その正しい判断は批判の的になったりする。
やがて、正しい判断ではなく、「トップにとって都合の良い判断」を社員がするようになり、不正を生んでいく。