(ブルームバーグ): ソーシャルメディアとゲームで中国最大手テンセント・ホールディングス(騰訊)の4-6月(第2四半期)決算では、売上高の伸びが市場予想に届かなかった。動画共有アプリ「ティックトック」を運営するバイトダンス(字節跳動)といった競合他社に広告収入を奪われたことが響いた。

テンセントの14日発表によれば、オンライン広告収入は16%増と、予想を下回る伸び。テンセントは、運営するメッセージアプリ「微信(ウィーチャット)」での広告表示を増やす取り組みを進めたものの、バイトダンスの影響を免れることはできなかった。

テンセントの4-6月の総売上高は888億元(約1兆3400億円)と、アナリスト予想の平均(934億元)を下回った。ソーシャルメディア広告と「その他」の売上高は28%増と大幅に伸びたものの、メディア広告収入は7%減少。一部のドラマ番組で予想外に放送の遅れが生じたことが響いた。

純利益は35%増の241億元で予想を上回る伸びとなったが、これは投資先のバリュエーション上昇などに伴う40億元余りの利益が寄与した。

原題:Tencent’s Comeback Stalls After ByteDance Nibbles Away at Ads(抜粋)

--取材協力:Zheping Huang、Shelly Banjo.

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