韓国 日本を輸出管理の優遇対象国から除外 来月から
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まず実態上、日本が困ることはありません。
韓国の輸出者に影響があるかどうかでしょう。
また輸出管理の世界は貿易ルールの相互主義は関係ありません。
輸出管理上の「理由」が必要なのです。
輸出管理の世界は通商よりも安全保障の論理が優先するというのが国際的な共通認識です。これは輸出管理に携わっていないとなかなか理解できないかもしれません。
「報復」は輸出管理上の理由にはなり得ません。
日本は、
①輸出管理における意見交換を韓国がここ3て年間拒否していること②輸出管理の不適切な事案が発生していること、
を明示しています。
韓国にはそれがありません。
それは輸出管理の国際レジーム参加国の間では理解されるものです。
韓国は国際レジーム参加国の間では新参者なので、理解もしていないのでしょう。日本が除外されると、報道によると次のような影響が生じるとのこと。
・戦略物資に関して包括許可の適用条件が狭まる
・個別許可の審査期間が5日から15日に延び、手続きが厳格化される。(出所:https://this.kiji.is/533532970271753313?c=113147194022725109)
日本が韓国を「ホワイト国」から除外した経緯をわかりやすく説明したNewsPicksオリジナル記事はこちら。
【3分解説】対立する「日本と韓国」の主張を整理しよう
https://newspicks.com/news/4123102
輸出管理上の扱いは、協議事項ではなく、自国で決定できるとされています。日本もそのように主張しています。今回の韓国側の措置の詳細をまだ把握していませんが、日本のように新しいカテゴリー分けにして、日本を最優遇国の次のグループに位置付ける模様です。日本は現在、AからDにグループ分けをして、Aが「旧ホワイト」扱い、韓国はそのつぎのBとしています。
また、上記の記事に対してコメントで質問がありましたが、日本が韓国を「ホワイト国」の対象とした経緯は、当時、実務に携わっていた細川昌彦氏(NewsPicksプロピッカー、https://newspicks.com/user/2249885)が下記の記事で触れています。課題はあったものの、韓国をサポートしてしっかりとした輸出管理をできるようにすることで合意したと説明されています。
https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00133/00013/?P=2&mds
追記:細川さんからのコメントが入りました。
追記2:NewsPicksオリジナル記事の最後でも指摘しましたが、終戦記念日の8月15日まであと3日。韓国では「復光節」で「日本カード」を切る上でキーとなる日です、文在寅大統領が日本についてどのように話すのか、次の注目点となると思われます。
追記3:安易に使われがちな「対抗措置」という言葉について、下記記事でコメントをしました。
https://newspicks.com/news/4135703日本の場合、「韓国から輸入しなければ製品化が難しいもの」はあまり見当たらないけれど、韓国は「日本から輸入しなければ従来の品質の製品を作るのが難しいもの」がヤマほどある。日本側の輸出管理措置への韓国の対抗措置は、解決策にならないような気がする。