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ベトナム中部の海沿いの都市ダナン。約50年前のベトナム戦争時は米軍の一大拠点だった激戦の地は、いまや世界中の人たちが訪れる大人気の観光都市です。なかでも中国人観光客は増え続け、2017年には年間60万人を記録。最大の「お得意様」。しかし中国人客が殺到するなかで「ゼロドン・ツアー」という中国人客の囲い込みのかたちが広がってしまいました。ダナンはリピーターをうまない「ゼロドン」と決別し、お金を払ってでも何度も行きたい、独自性をもった観光地へと脱皮しようとしています。
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日本からの海外旅行でも人気のビーチリゾート、ダナン。現地で最近広がっている「ゼロドン・ツアー」とは、つまり中国人観光客を業者が囲い込み、地元に1ドンも(日本風にいえば1円も)落ちないツアーの形です。中国とベトナムのひりひりする関係も垣間見えるリゾート地の姿を、現地の鈴木暁子特派員がリポート。
日本も少し前まで同じ形でした。2014年くらいまで、中国からの旅行客は団体7割、個人3割で、団体ツアーは、中国旅行会社の囲い込み。キックバックで利益を生み、ツアー代金は格安、というものでした。

変化の激しい中国市場は、その後、日本側の個人旅行ビザ緩和施策に伴い一気に個人旅行化。
2018年には団体3割、個人7割になり、その割合は逆転しました。
それに伴い、キックバックを前提にした団体ツアーは影を潜め、ゴールデンルートという言葉も聞かなくなり、個人旅行は、「深度游」という深いディープな旅という意味の言葉とともに若い中国人のトレンドになり、マーフォンウォーなど、旅行の口コミサイト(中国版のトリップアドバイザーかな)が成長しました。

ベトナムにおける「ゼロドンツアー」も、急速に変わっていくでしょう。過渡期なのです。そして、深いディープな旅を志向する個人旅行への対応力と、デジタル化が観光地には求められるようになります。

▼記事より
中国人客が殺到するなかで「ゼロドン・ツアー」という観光のかたちが広がってしまった。「ドン」はベトナムの通貨。「地元に落ちるお金がゼロだから、こう呼ばれるようになった」と市役所にあたる「市人民委員会」(③)観光局のグエン・スアン・ビンが説明してくれた。
要するに、中国とベトナムの一部の業者による中国人客の囲い込みだ。3日間で数万円ほどの低価格ツアーで中国から客を呼び、専用の土産物店などに連れ込み、割高な商品を買わせて利益を生む仕組み。中国人が経営に関わる店にしか行かないため、地元で人気の食堂などを訪ねる機会はないばかりか、押し売りで嫌な思いをする客もおり、「悪印象しか残さない」という。