[北京 7日 ロイター] - 米電気自動車(EV)メーカーのテスラ<TSLA.O>は、人民元を巡る不透明感が浮上する中、9月から中国で値上げを実施することを検討している。

関係筋2人が匿名を条件に明らかにした。価格の詳細には触れなかった。

トランプ米大統領は1日、3000億ドル相当の中国製品に対し10%の制裁関税を課すと発表。中国は5日、約10年ぶりに1ドル=7元を超える元安を容認した。その後、米政府が中国を為替操作国に認定し、米中の貿易戦争が激化している。

テスラは現在、中国で販売するすべての車両を輸入している。貿易戦争や関税の影響を最小限に抑えようと上海に工場を建設中だ。

イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は「初期段階の工事を今年夏に終え、年内にモデル3の生産を開始する目標だ」と話していた。同社のコメントは得られていない。

*内容を追加しました。