アフターデジタル時代の競争原理、「高頻度接点と高付加価値」とは
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注目のコメント
著者の藤井です。
3つの接点については、以下の本が出典です。
https://www.amazon.co.jp/dp/4862762603
モノを売る時代から、体験を提供する時代に変化する、ということを正しく捉えるには、カスタマーサクセスやサブスクリプション(定額定期支払ではなく、デジタルで定期的に顧客と接点が持てるという意味でのサブスク)は、非常に重要概念だと思っています。
書籍「アフターデジタル」では、スタバ派だった私が、ラッキンコーヒー派に乗り移った話が描かれていて、これはまさしくハイタッチ+ロータッチ VS テックタッチ+ロータッチの構図だと思っています。
そのうえで、私は最近スタバ派に戻っています。(詳細は他の投稿のコメントにて https://newspicks.com/news/3903955)
これはスタバが、顧客の置かれているアフターデジタル環境をしっかり追いかけたうえで顧客提供価値を再定義したからだと思っており、テックタッチも揃えた結果、スタバの価値が向上しているのだと捉えています。再定義したことを表すかのように、最近はスターバックスGOという、なんとイートインがない拠点を増やしています。サードプレイスという価値も、アフターデジタルにおいて変わっていくのだなと感じています。面白いです。ユーザーの属性・行動情報と、それを活用したい企業と、それに対する社会の感覚が、各地域で全く異なる様相を見せているようです。
中国は政治も経済も、プロセスより結果主義。個人情報を取られても、それが活用されることで自分の生活をより快適にしてくれるサービスになるのであれば歓迎。サービスがイマイチなら退出すれば良い(株式市場の所謂「足による投票」と同じ)。とても合理的ですし、資本主義かくあるべきという声が聞こえてきそうです。
対極にある欧州では、個人情報を提供することで快適なサービスが受けられるということに否定的、何故なら「一人ひとりの人間にとって、個人情報は売り物ではない」から(プライスレス、ということ)。このため例えばE-privacy規制では、ウェブサイトの個人情報収集は、ログイン情報など必須のもの以外オプトイン(オプトアウトですら駄目)、つまり個人情報を提供したくなくてもサービス提供範囲を制限されないようにしなければなりません。
どっちが合理的かという以前に、個人情報に対する捉え方が根本的に違うということが(これまで何となく感じてはいましたが)記事を読んで腹落ちしました。日本はまだアフターデジタルの世界に突入していません。
リアルをデジタル化する。という考え方ではアフターデジタルの世界は体感しづらいと思います。
人を単にデジタルのI/Oパーツと捉えると分かりやすいかもしれません。
世界的にデジタルが当たり前の現在においては、アフターデジタルを知らないとレガシー人間と呼ばれてしまう時代になってしまうかもしれません。
デジタルは何か怖い。使うと何かありそう。では取り残されてしまう時代です。