【牛島信】失われた30年に来たバブル、作家デビューの理由

2019/8/8
日本人のアメリカ不動産爆買い、企業の乗っ取り合戦、そしてM&A(合併・買収)やコーポレートガバナンスへ。
これまでのインタビューでは弁護士の牛島信氏が関わったM&Aの内幕、非上場企業の多くが抱える問題点や国内で活発化している経営権争いについて聞いた。
インタビュー第3回では、日本経済のバブルと、それが崩壊後の弁護士バブルの両方を経験した牛島氏の経験から見える時代の変化について語ってもらった。

バブル期の株主総会

──牛島弁護士はM&Aやガバナンスのイメージが強いですが、キャリアのスタートは検事でした。なぜ、検事から弁護士に転身したのでしょうか。
牛島 検事になったのは、国家権力がどういうものか内側で体験したかったからです。検事の仕事では逮捕につながったこともありました。