[モスクワ 5日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は5日、米国が中距離核戦力(INF)廃棄条約離脱を機に短・中距離地上配備型核ミサイル開発を開始するなら、ロシアも同様の動きに踏み切ること余儀なくされると表明した。

米国は先週、旧ソ連と1987年に締結したINF廃棄条約を正式に離脱。トランプ大統領は、ロシアが条約に違反しており、条約を順守する計画もないと批判していた。

プーチン大統領は声明を発表し、米国がINF廃棄条約で禁じられていた核ミサイルの開発、生産に踏み切ったという信頼できる情報を入手すれば、「ロシアは総力を挙げて同様のミサイル開発に取り組む以外選択肢はない」と言明した。

また、「際限のない」軍拡競争の勃発を阻止するため、米ロ政府は軍縮協議を再開することが不可欠と強調。「すべての危険な結果を考慮し、不明確性のない真剣かつ有意義な対話を始める必要がある」と述べた。