アップル、研究開発に過去最高の投資。将来の中核技術に重点か
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他社よりも投資をかけずに売上を上げているのだから素晴らしい経営です。「過去最大の投資」がうまく行くケースは多くはない
"研究開発費が売上高に占める割合は、歴史的に競合ハイテク各社よりも遅れを取ってきた経緯"研究開発費の額でアップルの可能性を測れるのか?
もちろん企業の戦略を示すものではあるが、過去最高の投資をするからといって、最高の製品、ビジネスが生まれるわけではない。
アップルのような企業であれば、なおさらである。しかし、研究開発費が注目されるのは、存在意義が変わってきている証ですね。
「私たちはユーザーエクスペリエンスを向上させ、市場で当社の製品とサービスを差別化したいと考えています。
差別化を目的とせず、最高のものを創ってきたアップルの現CFOが、このように語るのは極めて興味深い。Apple独自のSCMは既存のスマホ、タブレット、パソコンのビジネスにはめっぽう強いが、それでも新しいもの、製品、技術を立ち上げる時にはファブレスのため、1社では出来ないわけだから協力企業の献身的かつ長期的な開発サポートが不可欠だろう。
AppleのR&Dにどれだけ協力するか?というのは関係各社も頭を悩ませることが多いだろうと推察する。
半導体などの場合、Appleが内製化してしまったりもするし、装置や材料の場合でも量産の暁には中国や台湾メーカーに技術を横展開されてしまって開発費を回収出来ない可能性も十分にある。Appleがサプライヤーと締結する契約内容は過去にGT advancedの訴訟などで公に明らかになっているが、非常にジャイアンな契約と言える。
また、複数の技術やデザインを候補として開発して最良のものを選ぶスタンスからすると数年かけた開発の末に、ポシャるというリスクも十二分にある。
サプライヤーにとってのメリットは1億台とまではいかないがかなりの大規模で製品を立ち上げられる可能性があることだろうか。