【iPS細胞】第一人者が明かす「私がベンチャーに移籍した理由」

2019/8/6
万能細胞とも呼ばれる「iPS細胞(人工多能性幹細胞)」から作った細胞を網膜に移植する世界初の手術を実施した高橋政代氏(58)が7月31日付で理化学研究所(理研)を退職した。
創薬や臨床試験など多様な事業展開を目指すベンチャー企業「ビジョンケア」(神戸市中央区)の社長に8月1日に就任し、再生医療の実用化を目指す。
iPS細胞を使った治療の研究は今、さまざまな疾患で実用化が目前に迫りつつある。
その中でも、高橋氏が研究に取り組む目の難病「加齢黄斑(おうはん)変性」は、世界で初めてiPS細胞の移植が行われた疾患であり、患者の期待も大きい。
研究の第一人者はなぜ理研を辞め、民間のベンチャーに移るのか。
高橋氏は8月5日、NewsPicksなどの取材に応じ、理研を辞めた経緯や今後の展開を語った。
高橋政代(たかはし・まさよ)株式会社ビジョンケア代表取締役社長。 1961年生まれ、大阪府出身。医学博士。京都大学医学部眼科助手、米ソーク研究所研究員、京都大学附属病院探索医療センター開発部助教授を経て、06年から理化学研究所発生・再生科学総合研究センターに所属。2019年7月末に理研を退職。(写真:渡辺勉)
「多くのシーズがある」
──理研を辞めた経緯は。