【竹内薫】人はなぜ、138億年前の宇宙を想像できるのか
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連載「スケールチェンジャーが見る世界」第2回はこの時空で最大のスケールと最小のスケールをともに扱う「宇宙」の話です。
竹内薫さんの著作を10年以上読んでいます。宇宙論から素粒子論まで、ド文系で数式の読めない僕にも、サイエンスの魅力と奥深さをわかりやすく伝えてくれる。一方、近年は横浜でフリースクールを立ち上げ、プログラミングなどの教育にも注力されています。
実は竹内さんにとってのサイエンスとプログラミング教育の関係がピンときていなかったんですが、このインタビューでビリビリとつながりました。我々は言語や数式で宇宙を認識していて、それができるのは「この宇宙全体が、巨大なコンピュータである」から。この言葉のインパクトたるや! サイエンス作家の語り口に痺れました。
科学は宇宙のプログラミングコードを読み解こうとする試みであり、技術は見えなかった世界をどんどん可視化してきた。11次元の話にもちらっと触れていますが、そのうち新しい世代の天才が重力を使って異次元を観測し、謎を解いていくんだろうなぁと。その「天才がうまれる条件」にも納得です。おおおお!!!竹内薫さんの神インタビュー!!!!
「知識よりイマジネーションが大切だ」とは、僕も著書冒頭で引用したアインシュタインの金言です。「お腹がいっぱいになって上を見たら星があり、星座にみえた」
これは私が好きなメタファーで、人間は衣食足りて暇ができてこそ、科学が生まれ、文化が生まれたということです。
確かにAIやロボットでもし人間の暇が増えれば、宇宙に関心が向いてもおかしくはありませんが、残念ながら新たな生産手段を資本が得ただけで、フォーデズムで中間層プロシューマーになった殆どの人達は、商品経済から疎外され、宇宙どころではなくなりつつある様に思います、、、
>ようやく宇宙の大きさや年齢を計算
うーん、「宇宙の大きさ」を計算した例は見た事ないけどな、、
>アインシュタインの方程式を解いて宇宙や素粒子のことを考えるようになると、あることに気づくんです。それは、「この宇宙全体が巨大なコンピュータなのではないか」
それは相対論というより、量子情報理論のアプローチでは、、
最近では、時間は恐らく実在せず、過去も未来も現在における情報でしかないと考えられています。
「コンピュータ」という表現は、いかにもサイエンス作家らしいイマジネーションを掻き立てるメタファーですが、誤解も招きそうです。まるで、誰かが設計したり何かに使えそうなイメージがあります。しかし、この世界は物質もエネルギーも情報でしかないので、世界がまるで物理演算機のようにみえるのはある意味当然の帰結です。
>スマホにも相対論
GPSの事例は聞き飽きてるので、もっと他にないもんですかね。金が金色なのは、他の金属と違い、相対論的効果で青色スペクトルを吸収する為。これがなかったら銀と見た目の区別がつかず、資本主義の成長を支えた金本位制貨幣制度は生まれなかったかも、なんてね
>アインシュタインの相対性理論も、ニュートン力学や、電磁気学に関するマクスウェルの方程式が土台としてあり、それらを融合
いわゆる大統一理論は4つの力の融合だが、今は熱力学と量子情報理論と相対論の融合が熱い。
>古代ギリシアでも、労働は奴隷がしていたから、市民は考える暇があった。
暇は科学が生まれる条件ではあると思いますが、科学が発展したのは奴隷労働のおかげ。現代の奴隷たる化石燃料の生産効率が落ちているから世の中おかしくなってるので、、
>過去の天才が10年かかった発見を1週間で
既にそうなりつつあります。最近の量子情報ネイティブ教育はとても進んでます。