フランス生活を終えた金原ひとみ「日本人に必要なのは“共感のスイッチを切る”能力」
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注目のコメント
「わかりあえないことをわかる」というのがわからない人が、「こんなことがわからないお前なんて敵だ」と社会の分断を生みます。共感や愛や仲間というものが、否定や憎しみや差別を作る。
日本人とはもともと協調性や同調圧力が高いとみんな勘違いしていますが、大きな誤解で、夫婦や家族でさえ「わからねえもんはわからねえ」と生きてきた人たち。昔話で「見るなの禁」がたくさん出てくるのはまさにそういうこと。わかろうとするとろくなことにならない。日本はこれからもっと多様化の時代に向かっていくでしょう。その時に必要なのは、共感のスイッチを切る能力かもしれません。わからないものは、わからないでよくて、共感する必要はないと思います。自分と違う人を許容する力がなければ新しい発見もありえません。
他人に共感を求める人や、情や人間関係に縛られる人はこれからの社会でとても生きづらくなっていくと思います。共感はいらない、自分はこうであると言えないと、人の言葉に影響を受け続け、飲み込まれてしまう。共感のスイッチを切った先にあるのはただの分断であり、スイッチを切る行為は知性と理性の否定だと思う。向かうべきは共感の水準を上げることが共存共栄につながるのではないか。それが理想論だとしても。
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日本はこれからもっと多様化の時代に向かっていくでしょう。その時に必要なのは、共感のスイッチを切る能力かもしれません。わからないものは、わからないでよくて、共感する必要はないと思います。自分と違う人を許容する力がなければ新しい発見もありえません。