凋落のデジカメ市場で気を吐くミラーレス、それでも拭えぬ危機感
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同じ精密系だからかもしれないが、時計の歴史と重なる。
手軽さ含めてデジタルの力を活用したスマホが拡大。昔はセンサー面積という光学面、物理特性で一眼は大丈夫と思ってたが、マルチセンサーと画像のデジタル・機械学習処理で、それさえも怪しい。今はまだ上手くボケないこともあるが、過去のデジタル機器の進化を考えるとできるようになると思う。取られてる枚数とクラウドストレージ含めてネットに上がる枚数が圧倒的だから学習データには事欠かない。
機能特性全部ができるようにならなくても、「一眼じゃないと」という領域が減っていく傾向は続くと思う。
その時に「持ってて嬉しい」とかブランド価値を持っているか?クオーツで一度はやられた機械式時計、そしてその本場のスイスが復活したのはそこだった。逆に機能特性で市場を一度は持っていった日本勢は携帯・スマホの普及で、時間を見るという機能自体は代替されている。
そういう戦いでは、台数はむしろ少ない方が良い場合も少なくない。ミラーレス市場ではかつてのPCやスマホの勃興期よろしく、短期間で次から次へと新モデルが登場。
しかもターゲットユーザーは裾野のエントリー層ではなく、クリエイターに近いプロシューマーやVlogger層ゆえ、軒並み高額プレミアムモデルで、次こそ本命、なんて買い控えせざるを得ない。
そりゃ、カメラ市場は底が見えない訳だ。
一方でスペックで劣るリコーのコンデジGR IIIが売れている。
あるいは高い、デカイのライカが堅調。
ユーザーを向いているメーカーは手堅く、シェア最優先のメーカーほど苦しい。その昔フィルムカメラの時代には、写真のことを分かっていて、カメラの扱い方をある程度知っていなければ、ブレていないピントと露出の合った写真を撮ることは難しいことでした。
そこに「写るんです」が登場し、写真を撮影する人口が増えました。固定焦点でピントは外れず、高感度フィルムと軽いボディでブレは少なくなったものの、写真としての完成度はいまひとつだったと思います。でもその手軽に何でもすぐに撮影する行為は新しい写真のジャンルを生み出しました。今のスマホでの写真撮影はその流れだと思います。
今は、製造終了した写るんですのレンズを再利用した一眼デジカメ用レンズもあります。
今のスマホは驚くほどまともな写真が誰でも撮れる機能を備えていますが、カメラとしては原理的に一眼機に追いつくことはできず、一眼カメラの存在がなくなることはないと思います。むしろ、その昔のフィルムカメラ時代より、今一眼カメラを持っている人はかなり多いと思います。
写るんですやスマホで満足している人のほとんどはそのままの層にいるでしょうが、一眼カメラの写真に触れてその大きな違いの魅力を感じてはまり込む層が存在するのも事実です。