【週末5分解説】「アメリカ10年半ぶり利下げ」をサクッと理解

2019/8/4
世界の金融市場が揺れ始めている。
アメリカの中央銀行に当たるFRB(米連邦準備制度理事会)が7月30、31日開催のFOMC(米連邦公開市場委員会、日銀の金融政策決定会合に相当)で重要な決定を下した。
アメリカの政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を従来から25ベーシスポイント引き下げて2.00〜2.25%とすることを決めたのだ。
7月31日に会見したパウエルFRB議長(写真:ロイター/アフロ)
アメリカが政策金利を引き下げるのは約10年半ぶり。世界経済に大きな影響力を持つアメリカの金融政策が方向転換するのか。世界の注目を集めている。
しかし、そもそもなぜ、利下げが注目を集めるのか。またなぜ利下げが行われたのか。そしてこれから何が起きるのか。
世界の金融市場の大きな変化をざっくり捉える絶好の機会に、基本の部分を押さえてみよう。
金利引き下げの背景に米中貿易戦争